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さつま芋アラカルト
◎さつま芋の歴史
『さつま芋』の歴史を紐解いていくと、実に10,000年の時を遡ることになります。
世界中の数多くの学者達が、膨大な研究時間の中から『さつま芋』のルートを辿り、その誕生の地までたどり着いたのです。
ここではそのさわりをご紹介します。

南米ペルーの遺跡から、紀元前1,000年頃から1,300年頃の『さつま芋』の乾燥した根、『さつま芋』の葉・花・根を描いた布や、『さつま芋』をモチーフにした土器が多数発見されています。
さらに、ペルー海岸のチルカ谷の遺跡から出土した『さつま芋』の根が、科学測定によって紀元前8,000年から10,000年前のものと推定されました。
さらに言えば、紀元前3,000年頃には熱帯アメリカでかなり広く『さつま芋』は食べられており、南太平洋の島々には紀元前1,000年頃に伝わったことも知られています(簡単に伝わったと書きましたが、どのように伝わったかを考えるだけでロマンを感じます)。
このようなことから『さつま芋』は熱帯アメリカで生まれたことが分かってきました。

時は一気に飛んで、1492年コロンブスがアメリカ大陸に到着して、『さつま芋』がスペインに、そして15世紀末にヨーロッパ、さらにはアフリカ・インド・東南アジア・中国を経由して日本に伝来したとされています(南太平洋ルートの『さつま芋』もあったはず)。
1605年に琉球(沖縄)に、1705年には前田利衛門が薩摩に甘藷を持ち帰り、1734年徳川吉宗の命により青木昆陽が江戸小石川で『さつま芋』を試作した後、全国に広まっていきます。

『さつま芋』が生まれて10,000年。それでも日本に伝わったのは約400年前でしかなく、日本の裏側で生まれた『さつま芋』が辿ったルートがいかに長いものだったのがよくわかります。


[参考文献]
 1.サツマイモのきた道 小林 仁著  古今書院
 2.さつまいも史話   木村三千人著 創風社出版
 3.さつまいも     坂井健吉著  法政大学出版局